含浸処理とは
含浸処理とは、鋳物の巣や焼結部品の隙間に樹脂を注入し、硬化させ、その不要な穴を塞ぐ処理です。
含浸処理をすることにより、鋳物部品に様々な効果があります。
含浸処理の効果
機密性の付与
鋳物で作られた部品の巣穴をふさいで、機密性を与え、気体、液体の漏れを防ぎます。
メッキの前処理
表面の微細な空隙へのメッキ液の侵入を防ぎ、メッキのフクレ、ハクリを防止します。
焼結体にもメッキが可能となります。
塗装の前処理
表面の隙間にある空気と樹脂を入れ換えることにより、焼き付け塗装等でのフクレを防止します。
生産の革新
部品をあらかじめ含浸処理することにより、後工程がスムーズに流れ、救済の手間も省けます。
「焼結体+メッキ」など新しい様式での部品生産が可能です。
部品の巣穴や空隙は切削加工時にバイトの負担となります。含浸処理により切削加工性が向上します。